2025/12/24
年末年始になると、こんなご相談が増えてきます。
「そんなにお腹空いてないのに、気づいたら食べている」
「体重は減らないのに、食事量は増えている気がする」
実はこれ、意志が弱いからでも、ダイエットに失敗したからでもありません。
特に40代・50代では、“体の自然な反応”として起こることがほとんどです。
【お腹が空かないのに食べてしまう理由】
年齢を重ねると、
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空腹を感じるセンサーが鈍くなる
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ホルモンバランスの変化
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疲労やストレスによる感覚のズレ
このようなことが重なり、
「空腹」と「そうでない状態」の違いがわかりにくくなってきます。
そこに年末年始の、
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決まった時間に出てくる食事
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人と一緒に食べる機会
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イベントごとの豪華な食事
が加わることで、空腹かどうかに関係なく食事が入ってしまうのです。
でも、これはとても自然なことです
【体重が減らない=食べすぎ、ではありません】
この時期、体重が動きにくいと悩む方も多いですが、
それは「食べ過ぎたから」ではないケースもたくさんあります。
よくあるのは、
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よく噛めていない
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飲み込むスピードが早い
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水分が足りていない
つまり、消化吸収の“スピード”が乱れていることが影響しているのです。
「量を減らさなきゃ」「我慢しなきゃ」
と焦る前に、まず“体に入るスピード”を整えることを意識してみてください。
【年末年始に意識してほしい「噛むこと」】
「よく噛みましょう」とよく言われますが、実はそれだけでは続きません。
年末年始は、これだけ覚えておいてください。
① 最初の3口だけ、ゆっくり食べる
最初から全部ゆっくりは大変。
でも最初の3口だけ、意識的にゆっくり食べると、体にスイッチが入ります。
② 飲み込む前に、一呼吸
噛む回数を数えるよりも、
「飲み込むスピードを落とす」ことが大切。
飲み込む直前にフッと息を吐くだけでOKです。
③ 箸を置くタイミングを決めておく
毎回でなくても大丈夫。
「3口に1回、箸を置く」など、自分なりのリズムを作ってみてください。
「噛まなきゃ」と思うよりも、
“流れを止める”意識を持つことがコツです。
【水分は「噛む」を助けてくれます】
噛めない人ほど、水分が足りていないことが多いです。
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食前にコップ半分
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食事中は少量ずつ
これだけで、消化がラクになり、「もう十分だよ」と体が教えてくれるようになります。
【年末年始は“整えよう”としなくていい】
年末年始は、
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食事の時間がズレる
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食事内容も変わる
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体重が上下しやすい
誰にでも起こる自然な変化です。
この期間に大事なのは、完璧に整えることではなく、“大きく崩さない”こと。
たとえ噛めなかった日があっても、
「今日は気づけた」だけで、それは前進です。
【年が明けたら、また一緒に整えていけばいい】
年末年始は、心も体もゆるめていい期間です。
焦らず、責めず、
“今の自分の体の声”を聞きながら過ごしてみてください。
整えるタイミングは、またちゃんとやってきます。
どんなに崩れてしまったと感じても、
整える力は必ず、あなたの中にあります。
年が明けたら、また一緒に始めましょう。