年末年始に知っておきたい、食事の考え方

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年末年始になると、こんなご相談が増えてきます。

「そんなにお腹空いてないのに、気づいたら食べている」
「体重は減らないのに、食事量は増えている気がする」

実はこれ、意志が弱いからでも、ダイエットに失敗したからでもありません。
特に40代・50代では、“体の自然な反応”として起こることがほとんどです。

【お腹が空かないのに食べてしまう理由】

年齢を重ねると、

  • 空腹を感じるセンサーが鈍くなる

  • ホルモンバランスの変化

  • 疲労やストレスによる感覚のズレ

このようなことが重なり、
「空腹」と「そうでない状態」の違いがわかりにくくなってきます。

そこに年末年始の、

  • 決まった時間に出てくる食事

  • 人と一緒に食べる機会

  • イベントごとの豪華な食事

が加わることで、空腹かどうかに関係なく食事が入ってしまうのです。
でも、これはとても自然なことです

【体重が減らない=食べすぎ、ではありません】

この時期、体重が動きにくいと悩む方も多いですが、
それは「食べ過ぎたから」ではないケースもたくさんあります。

よくあるのは、

  • よく噛めていない

  • 飲み込むスピードが早い

  • 水分が足りていない

つまり、消化吸収の“スピード”が乱れていることが影響しているのです。

「量を減らさなきゃ」「我慢しなきゃ」
と焦る前に、まず“体に入るスピード”を整えることを意識してみてください。

【年末年始に意識してほしい「噛むこと」】

「よく噛みましょう」とよく言われますが、実はそれだけでは続きません。

年末年始は、これだけ覚えておいてください。

① 最初の3口だけ、ゆっくり食べる

最初から全部ゆっくりは大変。
でも最初の3口だけ、意識的にゆっくり食べると、体にスイッチが入ります

② 飲み込む前に、一呼吸

噛む回数を数えるよりも、
「飲み込むスピードを落とす」ことが大切。
飲み込む直前にフッと息を吐くだけでOKです。

③ 箸を置くタイミングを決めておく

毎回でなくても大丈夫。
「3口に1回、箸を置く」など、自分なりのリズムを作ってみてください。

「噛まなきゃ」と思うよりも、
“流れを止める”意識を持つことがコツです。

【水分は「噛む」を助けてくれます】

噛めない人ほど、水分が足りていないことが多いです。

  • 食前にコップ半分

  • 食事中は少量ずつ

これだけで、消化がラクになり、「もう十分だよ」と体が教えてくれるようになります

【年末年始は“整えよう”としなくていい】

年末年始は、

  • 食事の時間がズレる

  • 食事内容も変わる

  • 体重が上下しやすい

誰にでも起こる自然な変化です。

この期間に大事なのは、完璧に整えることではなく、“大きく崩さない”こと

たとえ噛めなかった日があっても、
「今日は気づけた」だけで、それは前進です。

【年が明けたら、また一緒に整えていけばいい】

年末年始は、心も体もゆるめていい期間です。

焦らず、責めず、
“今の自分の体の声”を聞きながら過ごしてみてください。

整えるタイミングは、またちゃんとやってきます。

どんなに崩れてしまったと感じても、
整える力は必ず、あなたの中にあります。

年が明けたら、また一緒に始めましょう。

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